椎名林檎×宮本浩次「獣ゆく細道」美女と野獣ではなく二匹の獣だった

椎名林檎の20周年記念ツアー『(生)林檎博'18 −不惑の余裕−』でさいたまスーパーアリーナからエレファントカシマシ宮本浩次を迎えた「獣ゆく細道」。

銀河帝国軍楽団の圧倒的な音圧とともに世の無情について歌っている楽曲。

静かに佇んで歌う椎名林檎とこれでもかと動き回る宮本浩次。
まさに美女と野獣。

いやこれは虎視眈々と静観し何かを狙っている女狐と
全てに抗おうと暴れ回って興奮を抑えきれてない目の血走った大型犬の二匹の獣だ。

静と動。
文字にするとこれだけやねんけど、ちょっとそれだけでは片付けられないなんかがある気がするな。
椎名林檎はほとんど動いていないように見える。
いやほんまはちゃんと動いてるねんけど、近くに動きまくってるおっきいのがおるからどうしても静に見えてしまう。

んで対する宮本浩次はというと、

動く。
めっちゃ動く。
いや動くというか暴れる。
いや暴れるというかのたうち回る。
なんこれ。

フォーマルに決めた格好も最後にはネクタイどっか行ってるし、
シャツもはだけてるし、もう曲が終わる頃には半分遭難者みたいになってる。
こんなに面白いことが目の前で起こってるのに不思議と曲から意識が逸れない。
世の無情を歌っているのに妙に生々しい。
諦めの歌みたいでいて全然諦めてない。

二人ともやり方は真逆やけど、共通しているのは今を生きることへの執着というか渇望みたいなものを歌っている気がします。
この二人が見つめてる先は多分同じなんやと思う。
細かい景色は違うんやろうけど。

この二人が並んだことによる違和感みたいなのはあまり感じないのはその辺りのせいなのかな。

しかし宮本浩次はすごいな。
こんだけ暴れてるのにちゃんと歌えてる。
そっちの方が怖い。

ものすごく濃密な4分間
見終わったあとに「今なんか凄いもの見たな」だけが残ります。

ちなみに −不惑の余裕−の不惑とは椎名林檎がこの時40歳迎えたということで
孔子の「四十にして惑わず」の不惑から。

[銀河帝国軍楽団]
みどりん:drums
鳥越啓介:bass
ヒイズミマサユ機:key
名越由貴夫:guitar

斎藤ネコ:conductor

竹野昌邦:alto sax
吉田治:alto sax
小池修:tenor sax
山本拓夫:baritone sax
つづらのあつし:baritone sax

佐久間勲:trumpet
奥村晶:trumpet
菅坡雅彦:trumpet
二井田ひとみ:trumpet
菅家隆介:trumpet

村田陽一:trombone
半田信英:trombone
山口隼士:trombone

三沢またろう:percussion
高田みどり:percussion

朝川朋之:harp

グレート栄田:concert master

小倉達夫:violin
村田幸謙:violin
滝沢幸二郎:violin
矢野晴子:violin
桑田穣:violin
丸山明子:violin
越川歩:violin
入江茜:violin
山本大将:violin

山田雄司:viola
高嶋麻由:viola

笠原あやの:cello
前田善彦:cello

中山信彦:manipulator


動画詳細

楽曲名
獣ゆく細道
アーティスト
椎名林檎
ゲストアーティスト
宮本浩次
動画公開日
2019.04.22
会場
さいたまスーパーアリーナ
チャンネル
椎名林檎
YTカテゴリ
音楽

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