ブルーズの真髄を体現する一曲、1976年の憂歌団のライブ「嫌んなった」 | ライブ紹介
ザ・ジャパニーズブルーズバンド、憂歌団の1976年のライブ動画で「嫌んなった」。
憂歌団の中でも個人的にかなり好きな曲の一つです。
この曲では、どうしようもないような悲しみや個人的な出来事を、
少しコミカルに、そしてブルーズ特有の深い味わいを持って歌い上げています。
こうしたアプローチこそ、ブルーズの真髄と言ってしまっても良いのかもしれない。
深い悲しみや惨めさをただ嘆くだけでなく、どこか「笑い飛ばしてくれよ」というユーモアと強さが、この曲にはたっぷりと詰まっています。
ブルーズはもともと、苦境にある人々が自分たちの悲しみや苦しみを音楽に昇華することで生まれたジャンル。
その精神を、「嫌んなった」という曲はしっかりと体現しているように感じます。
聴く人それぞれの状況や感情によって、この曲が与える印象は異なるかもしれませんが、
それでも「この曲に救われた」と感じる人がきっといるのではないかと、
個人的には思うのです。
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