Tigran Hamasyan「War Time Poem」最後の畳み掛けが完全にプログレメタルやで。
アルメニア出身のジャズピアニストTigran Hamasyanが2026年2月6日にリリースしたアルバム『Manifeste』から「War Time Poem」のaudio。
えらくヘヴィな曲やなーと思って聞いてたら、
最後の畳み掛けが完全にプログレッシブ・メタルでなんか声出た。
この人、子供の頃はスラッシュメタルのギタリストになるのが夢やったらしい。
しかもドラムはプログレッシブ・メタルバンドAnimals As LeadersのドラムMatt Garstkaと聞いて納得。
そらこうなるわ。
でも、この曲は音が重たいってだけではない。
実はこの曲、タイトルの「War Time Poem」(戦時下の詩)からもわかるとおり
彼自身が幼少期に経験した母国アルメニアでの紛争や、その後2020年代に再燃した軍事衝突の記憶が重ねられています。
2022年、Tigran Hamasyanは「音楽を作ることが精神を保つための支えだった」という趣旨のことも語っています。
だからこの曲の緊張感や切迫した空気も、ただ劇的に演出したものではなく、彼自身が生きてきた現実と地続きなんやろうなと思います。
本人はこの曲について、戦時下を生きる子どもたち、とりわけ将来詩人や音楽家、芸術家になっていくかもしれない子どもたちへ向けた作品だと語っています。
多くのものを破壊する戦争でも、人々の何かを表現したい、美しいものを作りたいという気持ちまでは壊せない。
この曲からは、そんな戦時下を生きる子どもたちへの強い敬意とエールを感じました。
アルメニア出身のミュージシャンと聞くと、やっぱりSystem Of A Downが思い浮かびます。
彼らもまた、母国の歴史や紛争を音楽を通して世界へ発信し続けてきたバンド。
実際、SOADのボーカルSerj Tankianとは交流も深く、Serjのソロプロジェクト「Jazz-iz Christ」にもTigran Hamasyanは参加しています。
お互いに影響を受け、尊敬し合っている関係ってことですね。
そう考えて改めて聴くと、Tigran Hamasyanのメロディーには、どこかSOADとも通じるアルメニアらしい節回しや哀愁を感じます。
ジャズ、民族音楽、メタル。
そこから紡がれる唯一無二のプログレッシブ。
一見すると遠く離れた音楽同士やのに、その奥では同じ土地の記憶や文化がちゃんとつながっている。
そんなことまで感じさせてくれます。
Nick Llerandi:Guitar
Tigran Hamasyan:Piano, Synths, Vocals
Marc Karapetian:Bass
Matt Garstka:Drums
動画詳細
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